私が日本人だからという理由で絶対着物を着ないわけ

テニスの大坂なおみ選手が全米オープンを制し、「日本人とは?」という問いかけがやたらと注目されています。この話題に、私自身は改めて気の引き締まる想いです。「どうして着物を着るの?」ということについて、私なりに考えてみました。

日本人だから着物を着るという考えに疑問

私が着物を好きなのは「日本人だから」では断じてありません。私が着物を好きになったきっかけは、子供の頃、父の仕事でUSにいた時、友達が着物をすっごくすっごく褒めてくれたんです。もともと着物は好きだったんですが、友達に褒めてもらって、「あ〜着物ってかっこいいんだな!」と自信を持った経験があります。
日本人だからという理由は、昔は意味があったかも知れません。
日本は文化鎖国をすることで、文化のブランディングを成功させてきたのではないかと思います。
ですが、ネットがインフラ化した今、文化を閉鎖的にし、アイディンティーを国粋主義に求める意味がどこにあるのでしょうか?

日本の人口減少が着物産業を滅ぼす?

とにかく、すごい勢いで日本の人口減少が起きています。つまり、何もしなくても、日本人だけを顧客にした場合、その数は自然と減るはずなのです。
(上の図はwikiから借りました。「日本人口の統計」より)

もう、「うわーっ」て感じでどんどん減る予測。

これをみると着物を「日本人1億人だけのもの」にするっていうアイディアより、「世界中誰でも着物をステキとおもった人が着るファッション」と考えた方がワクワクしませんか?

世界中に着物友達が欲しいなって、今、思っています。

私が着物を着る理由

というわけで、「日本人だから」という理由じゃない着物を着る理由を考えてみました!

着物がステキな理由① 柄を目一杯楽しめる

着物って一枚の布の面積が洋服より多いのが一般的です。すごく「布」というものをそのまま楽しめるファッションだと思います。

 

着物がステキな理由② 紐から形を作る行為はクリエイティブ

洋服って大体、形が着る前に決まってしまっているんですが、着物は着る人が紐を使ってニュアンスを作るのが楽しみなんですよね。もちろん、洋服にも着崩す、とか色々自分でも工夫できるかも知れないけど、着物の着付けは洋服と違った「着こなし」ってなんだっけ?ということを考えられるな、と思っています。そういうところがとても好き。

着物がステキな理由③ 洋服と形がすごく違うので脱日常感を味わえる

ちょびっと着物って着付けが面倒だったりするんですが、着てみるとすごい脱日常感があって!もうぜひ着てみて味わってみて欲しいです。毎日の生活からちょびっと抜け出す感覚が楽しいです。

結論

着物をステキと思った誰もが楽しく着物を着るのがいいんじゃないかな?

もちろん着物は日本で生まれたものなのですが、世界が狭くなった今、もっと着物の解釈を変えて楽しみたいのです!

言葉は魔物なので、できるだけ「日本人だから」とか言わないように気をつけて、それそのものの理由を考えている今日この頃です!